一度は観たい長崎県の海に浮かぶ世界遺産『端島(軍艦島)』に行ってみた
長崎県長崎市の世界遺産に指定される『軍艦島』に行ってきました。
この島は、正式名称を「端島」といいますが、小さな島内に所狭しと建てられた建造物群を含むフォルムが日本が強かった大正時代の戦艦土佐に似ている事から「軍艦島」と呼ばれております。
今では世界遺産として人気の観光スポットですが廃墟マニア達の間では、それ以前から廃墟の聖地として知られた場所です。
そんな「軍艦島」への行き方と魅力をご案内します。
長崎市内から約20キロ離れた海上にある「軍艦島」へ向かうには、釣り船にのって無断で上陸する等のアウトな方法を除くと、4社あるツアー会社のどれかを選択し向かう事になります。
今回の旅では、もともと「軍艦島」に行く予定は無かったのですが、長崎に来たのに観ないで帰るなんて勿体ないと前日に思い付き、4社の一長一短を調べて一番上陸率の高いと言われるユニバーサルワーカーズさんの「軍艦島コンシェルジュ」(【料金】大人4,000円 小人2,000円)に申し込み島に向かう事にしました。
しかし、後述しますが係員の方が色々と説明してくれていたのですが僕は、「ハイハイ」と適当に聞き流してしまった為に、この後衝撃を受ける事になります。
▼常磐ターミナルから出航
「軍艦島コンシェルジュ」が運航している船は、写真の『常磐ターミナル』から出航しております。
この場所へは、「長崎駅」から路面電車だと「大浦海岸通り駅」下車/120円で訪れる事が出来ます。
しかし、事前予約→時間通りの軍艦島クルーズには、遅れて行く事が出来ないので、見知らぬ土地で電車に乗るのが不安な方は、「長崎駅」からだとタクシー(約1000円)で訪れる事をおススメします。
▼軍艦島デジタルミュージアム
「常磐ターミナル」で受け付けをした後、出航の時間まで近くにある『軍艦島デジタルミュージアム』に行くように教えてもらい、時間まで「軍艦島」の歴史と成り立ちを学びに行きます。
事前予約をしてミュージアム内に入ると本日一日再入館が可能なチケットを頂く事が出来ます。
展示フロアである2階に上がると、最初にある「GUN KAN JIMA DIGITAL MUSEUM」と書かれた凝ったディスプレイがあります。
初見、「ミュージアムのショボい建物、文化祭のブースの様な受付なのに看板だけ凝ってどーする」と出落ち感を感じつつ中に入ると・・・
正直、驚きました!!
コンピュータグラフィックスを駆使したプロジェクションマッピングの見応えが凄まじいです。
また、見た目だけでに力を入れている訳ではなく、各展示ブースで軍艦島の歴史を知る事が出来ます。
内部には、写真の様な当時の人々の生活をリアルに再現したブース等もあります。
ココだけでも2時間は欲しい見応えがありました。
▼軍艦島クルーズ
そして、クルーズの時間になりました。
運行は、天候が悪くない限り10時30分と13時40分の2部で運航されておりますが、個人的には人が少なく、海が美しい朝の便がおススメです。
中型の旅客船「はやて2」に乗り、出航です。
出航して直ぐに対岸に停泊する自衛隊の「護衛艦」の真側を抜け進みます。
ジャイアント・カンチレバークレーン
「護衛艦」から左に目を向けると見えた、このクレーンは三菱長崎造船所『ジャイアント・カンチレバークレーン』といい、現役稼働する世界遺産です!!
えっ!これが世界遺産??しかも、今も普通に使っているの???と不思議に思いますが、明治四十二年(1909)に日本で初めて建設された英国製の電動クレーンで、106年を経た今も稼動しております。
こちらは、一般非公開ですが軍艦島クルーズに乗れば近くで観る事ができます。
クレーンを観た後、船はスピードを上げ波の静かな湾から荒波の外海に出て行きます。
▼軍艦島(端島)
常磐ターミナルを出て約40分の船旅末、到着しました『軍艦島(端島)』です。
雨が多い長崎で、本日は運よく晴天で、東京にいて憧れた「軍艦島」が僕の目の前にある事に感動し、ガッツリ船酔いしてましたが、それも忘れてシャッター切りまくりです。
高速走行していた時は随分と揺れた船も低速になると揺れもすくなくなり、いよいよの上陸に胸が高鳴ってきました。
▼上陸できない!?
桟橋に近づき、いよいよか?と思っていた所に船内アナウンスで「昨年に発生した大型台風25号による災害で、桟橋が破壊されてしまい復旧工事の為、2019年2月1日まで上陸が出来ない」旨を知りました!!
おぉーまじかぁーー!!!!
さっき、常磐ターミナルで係員の方が説明してくれたのはこの事かーーっ!!!!!
これは、ショックです・・・
東京 ↔ 長崎 は、なかなかな距離なので、今回を逃すと次は数年後になってしまうと思うと非常に残念です。
▼軍艦島周遊クルーズ
軍艦島には上陸できませんが、ここからゆっくりと周遊クルーズになります。
写真は、恐らく「鍛冶工場」と思われる建造物です。
外からでも即座に分かる崩壊しつつある建造物群が凄まじいです。
世界遺産に認定される前は、多くの廃墟マニア達がコッソリと訪れた場所ですが、今では厳重に管理される様になっております。
自然の力は、人間が作ったものを無かった事にしようとしているのか、徐々に土に帰りつつある姿をさらしております。
▼端島神社
小高い丘の上にコンクリートで造られた1階建ての端島神社が目に入ります。
1936年に建立され、神社としての歴史は100年も経っていないものですが、人が居なくなった孤島で風雨を浴び、メンテナンスもされる事無く、劣化しているのが遠目でも分かります。
かつては毎年4月の第一日曜日に神輿が階段を駆け降りる例祭(山神祭)が島を上げて行われる等賑わったと伝わります。
船で島を一周し対岸からのアングルです。
島の反対側から見た「端島神社」です。
逆光の写真の為、観ずらいですがこの様な高所に神社は造られていました。
ここから写真10枚で現在観られる風景をご覧いただきます。
途中、この島が軍艦と名付けられたアングルを船内アナウンスで教えて頂き、キッチリパチリと撮影!
▼肥前端島灯台
岩山の南端にある灯台は、島の閉山翌年である1975年に島の明かりが無くなった為、建てられたものです。
現在観られる灯台は、1998年に建て替えられた2台目のものです。
約50分の滞在後、島を後にします。
楽しかった時間はあっという間に過ぎちゃいます。
▼軍艦島のガンショーくん
軍艦島には、ゆるキャラの『ガンショーくん』が居ります。
岩礁地帯に出来た軍艦島の歴史を教えてくれる結構マジメなキャラです。
▼さいごに
以上で、日本にいるなら一度は観たい長崎県の海に浮かぶ世界遺産『端島(軍艦島)』のご案内となります。
いつになるか分からないですが、次回訪れる時は上陸してみたいと思います。
皆様も訪れてみては如何でしょうか。
御精読有難うございました。
アクセス
住所:〒851-1315 長崎県長崎市高島町
▼近くのお宿
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